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空気の読めない男



僕の父のこと。

エピソード1

微かに記憶に残る手始めは、
幼稚園での学芸会のとき。
「舌切り雀」を演じることになり、
雀の役は雀を描いたキャップをかぶる。

当時の記念写真を見る。
園児の自ら描いた雀がいる。
拙くもあどけない懸命さがうかがえる。

中央に「雀の生首」を頭に乗せた僕がいる。
…リアル過ぎる。

エピソード2

小学生、夏休みの工作の宿題。
遊びで夢中だった僕は父に頼ることになる。
課題は「夢の家」
自分が将来住みたい家を作る。

出来上がったモノは、
建築家がプレゼンするためのモデリングのよう。
繊細で巧妙で、それは逸品の代物だった。

ミニチュアながらドアと窓が開閉し、
スイッチを入れると各部屋の明かりが灯る。
レンガやタイルには厚みがあり目地もある。
そういえば、カーテンもあった。

しかしそれは少年の抱く未来の世界ではなく、
何処にでもあるフツーの二階建ての住宅。
父の一軒家への憧れ、父の夢のカタチだった。

エピソード3

中学時代の体育祭。
毎年恒例のクラス対抗騎馬戦。
その当時小柄だった僕は騎手に任命される。
それなりの装備を工作し身につけることになり、
父に援助を求めてしまった。懲りずに…。

出来上がったモノは紙製の鎧一式。
パーツの名称は詳しくないが、
兜、道着、また腕、足まで覆う装着が整っている。
各パーツは実物さながらに複数の紐で繋がれ、
兜には金色の角が長々とそびえている。

それを持参すると、皆が集り絶賛の嵐。
僕は後尾に控える大将にまつり上げられる。
そして、逃げ回る羽目になる。

やはり、…壊れるのはもったいない。
馬にも気を使わせて悪かった。

エピソード4

人権啓発ポスターの課題。
キャッチフレーズも考える。
「あまり上手にしないで」と注文する。

手を抜くことが嫌いな父は最善を尽くしてしまう。

案の定、賞を獲得する。「優秀賞」
最優秀賞ではなかったことを少し悔やむ。
「危なかったぁ」と娘が胸をなで下ろす。

そう、このエピソードの父とは僕のこと。


空気の読めない親子。



淫夢



五十になったばかりだろう。

こんな姿にされるなんて夢にも思わなかったろう。

恥じらうどころの生易しいものではないだろう。

どうした?



疼いてきたんだろう。






プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
50代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
18歳未満のかた、
不快と感じられる方の
閲覧はご遠慮ください。

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色々なご意見やご感想もお待ちしております。
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