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誰も知らない



何処かで知り合った女性に、
性癖のこと、絵のこと、ブログのこと、
知らしめてみたい欲が潜んでいる。

知った彼女はどんな顔をするだろう。
無視? 軽蔑? 興味?
なんでもいいからその視線を仰ぎたくなる。

飲み会のあと不意に思いついて、
昔行き付けていたスナックを探してみる。
お店の名前はそのままだが、
ホステスさん達の顔ぶれは替わっていた。
20年近くも経つもんな。

ホステスさんとカウンター越しで雑談する。
いくつかの話題を経て
お互いの性格がSかMかの話になる。
彼女はMだと言った。
もちろん、それは縛られるのが好きということではない、
…のだろう。

「実はね…」
「僕はブログでこんな絵を描いてる」
スマホでアクセスして画面を差し出す。
彼女は黙って見入っている。…じっと。
「まだあるよ」
スクロールしてあげる。

妄想。

「実はね」の言葉を呑み込んだ。

「どうしたの? 酔った?」
「そうみたい、そろそろ帰るわ」
「またいらしてね」


危ねぇ 危ねぇ…





この絵の正面からのアングルを作画中です。
近々展示予定。


鎖骨




40前後の色白で長身の女が目の前にいる。


立位で後ろ手に縛って紅い布を口に咬ませる。

緊張と息苦しさで大きな息を吸う。

鎖骨が浮き上がり窪みが深くなる。

向ける視線を無視して、頬、首筋を指でなぞる。

息が呻きになって瞼を閉じる。

鎖骨の直線的な横筋に指を沿わせる。

窪みに小さなほくろを見つけて指で弄ぶ。

そして、胸のほうへ下りようとした …その時



「じゃあ、これで見積りを頂けます?」

「あ、はい」「明日メールで送ります」






Three persons 2

敷居で区切られた和室
夫は座卓で胡座をかきビールを飲んでいる。

隣室で敷かれいる布団に移った若い男と熟女は横になり、
全裸でお互いを愛撫し求め合う。
たぶん夫の視線はこちらに注がれているのだろう。

妻は大袈裟な喘ぎ声をあげている。
敏感なのではなく夫への奉仕だと感じる。
「ああ~気持ちいい! すごくいい~!」

「お願い、いれて」
正常位で交わり、射精し、果てる。

見計らったように夫が立ち上がり、服を脱ぎ始めた。
裸になった夫がやってくる。
妻を四つん這いにさせ後ろから突く。
妻の口と指は仰向けになった若い男の萎えたペニスを弄ぶ。
突かれながら腰を振り甲高い声で悶えている。

夫は果てた後、微笑みを浮かべながら妻に言った。
「このまま続けてあげなさい」
口と指は激しさを増し若い男を再起させようとしている。
「ああ、もっとほしい~」

「痛い」

妻はその一言で一気に醒め、身を起こし夫の元へ戻って行った。
夫は「私たちは帰るけど、ここでゆっくりすればいいから」
「勘定は払っておくからね」と言って、二人一緒に浴室へ入って行った。
なにやら陽気に会話をしている。

その隙に、手早く服を来て部屋から逃げ出した。

夜道を小走りしているとパトカーがやってきて職務質問された。

知らない駅に辿り着きベンチで始発電車を待つ。
淫らな罪を犯した罪悪感の中で様々な人の顔が浮かんでくる。

もちろん 今は、
罪という意識は微塵もなく、
むしろ、夫婦が共有した嗜好への積極さを賞賛している。

年を経て…、

旅館のロビーで本を読んでいると声をかけられた。
雑談が始まった。夫婦で旅行に来てるらしい。
話が弾んでいる途中「よかったら私たちのお部屋に来ない?」
こういう場合いつも女が声をかけるものなのか。


断った。


なぜなら… 好みではなかったから。



記事と展示画に関連はありません。


Three persons

二十歳そこそこの頃、学生時代の友人に会うため上京する。

居酒屋で飲み、その後、歌舞伎町に足を向けた。
当時話題になっていたテレフォンクラブ。
個室に電話機とティッシュだけが置かれ、鳴ってきた着信に受話器を上げる。

個室は満室で、誰かに先を越されるばかりの時間が過ぎる。
何十回目かで上げた受話器の向こうから「こんばんは」の女の声が届く。
はじまして。
上京したこと、年齢、身分等、会話の詳しい内容は忘れてしまったが、
これから会う約束を取りつけて店を出る。
友人は戦いに破れ一人帰路についた。羨ましがっていた。

タクシーに乗り待合い場所に着いて暫く待ってると、
40前後の女が近寄ってきた。普段着でいかにも主婦のよう。
美人ではないが色気があり上品な雰囲気で悪くはない。
その女が気まずそうに告げた。
「実はこの事が夫にばれて、でも仕方ないと言って、一緒に来てるんです」
え?どういうことですか?
人気のない駅前の路上で車の運転席にいる男がこっちを見ている。

実は、待ち合わせ場所は都心から離れた区の外。
タクシーで五千円ほど払って辿り着いた街はずれの小さな駅だった。
時刻も深夜に近く、辺りは薄暗く人通りもない。…怖くなった。
しかし、その女の色気に惹かれ、一度欲情した気分を抑えられない。

「一緒でもいいって言ってくれてますから」
なんとなく察しがついたが、、どういうことですか?とまた尋ねた。
その問いには答えず「どうします?」と念を押す。
沈黙を置いた後、重く頷いて、女に付いて行った。
セダンの後部座席に乗り、車が動き出し、50前後の夫が口を開いた。
「家内が勝手なことをして、、迷惑をかけてしまってすみません」
「でも起きてしまったことは仕方ないですから、、」
目的地が決まってるようで躊躇なくハンドルを切っていく。
妻は下を向いたり窓の外を眺めたりしている。
程なくして車はモーテルのビニールカーテンをくぐり空室の前に停車する。

無言…。

部屋に入って、「何か飲む?」
緊張して喉が乾いていたので差し出された缶ビールを飲む。
座卓に座り三人腰を降ろすと、夫が場を馴染ませようと、
「東京は初めて?」いえ。「いつ来たの?」「お仕事は?」
ビールを両手で少しずつ飲みながら短く答える。
妻は控えめに頷きながら黙ったまま。

疑い深そうな態度を察したのか、
「刺激がほしくてね」本音が出た。
「こういうことって知ってるよね」…はい、知ってます。
と、物わかりが良さそうに応えた。

夫「シャワーしてくる?」 妻「ええ」
もう帰りたくなっていた。逃げ出したかった。
今までの刺激がもう充分だったのか、早く一人になりたいと思っていた。
この変態じみた状況下に身を置く背徳と嫌悪感もあった。
妻がバスタオルを巻いて出て来て髪を梳かす。
「君も浴びてきたら?」夫が促した。
もう、どうにでもなれ。裸の女を目にして堪念し肝を据えた。

つづく…


本文と展示画の関連はありません。


裸足

学生のとき、美術史を履修していた。

その講義は一風少し?変わっていて、
西洋美術史における「裸足のエロティシズム」だったように思う。
眼鏡をかけ髭を蓄えた真面目そうな講師の執着が感じとれた。
ただ、局部的なエロティシズムを絵画の中に着目していたのは、
さながら強引だったようにも思っていた。

それが発端なのか、共感なのか、
それとも潜在していたものを引き出されたのか、
いずれにせよ、今の私に影響を及ぼしたのには間違いない。

熱心に語るその講師の論説にはいつも没頭させられていた。

その部位は踝(くるぶし)から下の部分。
講師が言うには、
人は誰しも少なからずコンプレックスを持っているそうだ。
歩く度に酷使し傷みやすい場所。
ついつい手入れの優先下位になりがちな末端。

そんな隠したい「裸足」を覗きみたい心理なのか。

フェティシズムの意味を検索してみた。
講師のフェチなる講釈は憶えていない。
でも、好きだから、だけでは片付けられない立場で、
万人に普遍性を説こうとする姿勢には好意を持っていたのは事実。

おかげさまで、
僕も「裸足フェチ」の仲間入りをしている。
拘りまでは達していないが、
つい裸足になっている女性を見ると凝視してしまう。
鎖骨、乳輪、腰肉、ふくらはぎ、声、他にも好きなパーツはあるが、
「裸足」特有の、美しさから逸脱したギャップを愉しんでいる。

だから、
裸足を描くときは慎重、そして不得意なのだ。

裸足
プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
50代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
18歳未満のかた、
不快と感じられる方の
閲覧はご遠慮ください。

リンクはご自由に。(ご一報頂ければ有り難いです)
色々なご意見やご感想もお待ちしております。
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